腋臭(ワキガ)といえば、臭いに悩んでいる人も少なくないと思います。私は中学生くらいからワキガで悩んでいたもののデオドラントスプレーなどで一時しのぎができることから手術は考えていませんでした。
大人になってから手術があることを知り、デオドラントスプレーを一生買う金額と手術費用だと数年で同じ金額になることが分かりました。そのことから手術したらいいんじゃないかと思い、ワキガ手術をしてきました。
※手術後の傷跡の写真も載せていますので、ご注意ください!(多少のグロイ画像を含みます)
ワキガ手術(剪除法/せんじょほう)は保険の適用あり
ワキガ手術の種類は沢山あります。
その中で保険の適用があり、一番効果的なものが「剪除法」という手術方法です。
剪除法は脇を切開して、中にある臭いの元(アポクリン腺)を目で見て取り出すというものです。
腋臭手術(剪除法)の値段は?いくら?
2018年の11月に手術をしてきました。病院によって異なると思いますが、私が行った場所は大きな総合病院でした。
わきが手術費用
手術費70,230円 入院費16,375円 通院費2,540円+α
合計 89,145円
ざっくりとした金額は以上の通りです。通院がまだ終わっていないのでもう少しかかるかもしれませんが、10万円は超えないというところです。
また個室を利用したこともあって値段が少し高めになっています。
医療保険に入っている人は適用になるか確認しておこう!
個人で加入している医療保険によっては、手術費や入院費、通院費がでるかもしれません。
私が加入している医療保険では、剪除法は手術対象外でしたのでお金が降りてきませんでした。
ただ、入院費と通院費が1日5千円出るものでしたので、入院+通院の合計11日が対象となってきました。そのことから実質負担額はかなり少なくて済みました。
わきが手術(剪除法)の痛みは?痛いの?
腋臭手術(剪除法)・痛み、で検索している方が多かったので気になるところですね。
結果・かなり痛い手術でした。
まず、局部麻酔を脇に何ヵ所も打つのですが、それが痛いです。
そのあとに切るのですが、局部麻酔が効いていないのか、切っている時もかなり痛かったです。
かなり痛いことを伝えると、追加で麻酔をしたのでそこからは痛みがなくなりました。
ただ、そのあとも麻酔を差してない部分に差し掛かると痛かったのでその都度伝えました。
かなり引っ張られている感じが伝わってきて、ガリガリと掻き出している感じも伝わってきてかなり怖かったです。
人生で一番痛い痛みは陣痛(出産)だと思っていますが、腋臭手術もなかなかの痛みでした。
ただこの痛みは手術する先生の腕によって左右されるようです。
体験談を探してみると「思ったより痛くなかった」という声もありました。
手術の所要時間は?
(両腕同時進行での手術でした。二人の先生が同時にしていました)
腋臭手術(剪除法)の入院はどのくらい?
私の行った総合病院では、腋臭症の手術で1週間~10日間は入院してほしいと言われました。
ですが、小さい子供がいることもあって、最短にしてほしいと伝えたところ「3日間」は最低でも入院してほしいと言われました。
入院3日間して、そのあとは通院を毎日(5日間)していました。
※無理をすると血腫ができて、最悪の場合はもう1度手術することになるようです。
退院後も絶対に腕を動かさないこと&重いものを持たないこと、を言われました。
腋臭手術(剪除法)の圧迫固定(タイオーバー)はどんな感じ?
脇を切開したあとは、綿を脇に直接縫い付けます(タイオーバー固定)。
そこから包帯で両腕をたすき掛けの形でぐるぐる巻きにします。
常に腕が浮いた状態になり、例えるならアメフト選手の格好ぐらいに肩が張った状態になります。(カカシになった気分でした)
腕を体にくっつけることができないので、腕は痺れてきますし、疲れてもきます。
腕を浮かせているように見えますが、普通にしていてこれだけ浮いた状態になってしまいます。(下記写真参照)
抜糸は1週間後なので、それまではタイオーバー固定のままでの生活になります。
服は自分で着ることが難しくなり、前開きの服じゃないとなかなか着れないです。
私は普通の服が全く着れなくなったので、この為だけに2サイズ上の前開きのパジャマを買いました。
(大き目のサイズじゃないと、腕が動ないので着れないです)
手術後、当日の様子は?
手術が終わり、自分の入院する部屋へと戻りました。術後当日はトイレ以外は動かないことを言われました。
術後1~2時間で麻酔が切れて痛みが出てくると言われており、1時間半後にピリピリしてきました。
痛み止めを出してもらってすぐに飲みました(薬の効果は20分後からと言われました)。
一度薬を飲むと6時間後まで次の薬が飲めないので、夜中は地味に痛かったです。
そのこともあってか、その日の夜は熟睡することができませんでした。
術後2日目の様子は?
痛みが本格的に出てきて、4時間ごとに痛み止めを飲んでいました。
また訪台がきつかったからか、常に腕がしびれていました。
本などを読んでいましたが、腕がつらくなるのであまり続けられませんでした。
術後3日目の様子は?
朝から痛みがかゆみに変わりました。
痛み止めはありますが、かゆみ止めの薬はないので耐えるだけでした。
(初日や二日目の痛みに比べると、マシな状態でした)
退院できる日だったので、やっと洗髪&体を拭くのをしてもらえました。(母親や夫の介助あり)
まだシャワーは入ってはいけないので、洗髪や体を拭くくらいしかできないのもツライところでした。
術後5~7日目の様子は?
日によってかゆみが酷い日や、痛みがでる日もありました。
ガーゼ交換の通院を何日か行き、痛み止めをたまに飲むという感じでした。
家事は一切できなかったので、母親に寝泊まりしてもらって家の事を殆どしてもらっていました。
もちろん、子供の抱っこも一切できない状態です。
術後8日目の様子(抜糸の日)は?
術後8日目で抜糸ができました。
少しだけ抜糸が痛かったものの、耐えれない痛みではありませんでした。
腕が軽くなったものの、腕を全然動かしてなかった為かなり鈍っており、腕が重く感じました。
この日以降は自分で薬を塗って、ガーゼの交換をすることになりました。
(やりづらかったので家族にしてもらっていました)
この時点での通院は週に2回といった感じでした。
下記に画像の載せていますが、脇の周りにある傷はタイオーバー固定(綿を縫い付けた)の傷跡になります。
できるようになった事
・運転OK
術後9~21日目の様子は?
毎日シャワーで患部を石鹸で洗い、薬を塗ってガーゼの交換。
ガーゼの交換するとまだ血が付きますが、痛みは落ち着いてきました。
術後22日目の様子は?
通院をして、右腕は入浴してもOKなくらい治ってきているが、左腕が治りが悪いようでした。
右わきは多めに皮膚を切るやり方で、左脇は皮膚を残すやり方にしたようです。
手術をした先生の違いもありますが、傷の治りの差が顕著に出てきました。
術後6週間後の様子は?
この日で治りの遅かった左脇も入浴OKがでました。
これでやっと入浴できるようになりました。
(時期が12月だったので入浴できないのは辛かったです…)
腕を上げる制限もなくなり、重いものを持ってもOKとなりました。
まだ腕を思いっきり上げると突っ張る感じあり、子供に腕を引っ張られると痛むときもありました。(特に左脇)
腋臭手術(剪除法)後の臭いはどうなった?
肝心の臭いについてですが、完全に無臭になりました。
たまに臭いの種類が変わったという声もありましたが、私の場合は完全に臭いが無くなりました。
自分でも、家族にも確認してもらいましたが完全に臭いが消えていました。
術後2か月が経つくらいですが、変わらず無臭のままです。
これから数年後変わることがなかったらまたこちらに追記していきたいと思います。
抜糸までの間、出来なかったことのまとめ(手術後1週間)
してはいけないことの基本
重いものを持たない
一人では出来ないこと
・靴下を履けない
・髪が縛れない
・顔も洗いにくい(片手で少しずつできるかな、程度)
・トイレもしにくい(拭く時が大変)
・重いドアは開けられない
・ドアノブが上の方にあるドアも開けられない
・箸は使えるが口まで運びづらい
入院中にあったらいいもの
(腕が常にカカシのようになっているので、腕が疲れます。膝の上に長いクッションを置いて、そこに腕を置くと少し楽になります。本を読むときやゲームをするときにあると、かなり楽になります)
・大きめサイズの前開きパジャマ
(抜糸してない状態で退院するなら、自宅で必要。サイズがぴったりの服だと腕が動かない為着れません。パジャマのように伸びる素材じゃないと着るのは困難です。)
腋臭手術(剪除法)をするなら、おすすめする時期や、下準備
手術をするのなら、冬にする事はオススメしません。
私は11月~12月にかけて入浴することが一切できませんでした。
冬の寒い時期に入浴できないのはかなり辛いので、シャワーでもOKな時期におすすめします。
また、髪が長い人は切っておいた方がいいかもしれないです。
腕を上げられないので、自分で髪を縛ることができなくなります。
(入院中は看護師さんに髪を結ってもらっていましたが、申し訳ない気持ちになりました)
そして女性限定の話になりますが、生理時期に被らない方がいいです。交換するのがかなり大変です。
腋臭手術(剪除法)のまとめ
腋臭手術の基本まとめ
・早期退院なら家族の手助けは必須
・抜糸は1週間後(シャワーOK)
・そのあとは週に1~2日の通院
・2~3週間後には重いものを持っても大丈夫になる(入浴OK)
基本は上記のようですが、左脇の治りが悪いことから私の場合は6週間後にやっと重いものを持っても大丈夫という風になりました。
以前は剪除法でも、入院なしで日帰りできたそうですが今では完全に断っているようです。
剪除法は痛みを伴いましたが、わきがの臭いを心配しなくてよくなったのがやはり良かったです。
ワキガの臭いが強い方や、デオドラントスプレーなどでケアするのが面倒になっている方には、剪除法も一つの方法だと思います。
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