離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想:結末を見て思ったこと

大好きな著者:野原広子さんの作品"離婚してもいいですか?翔子の場合"を購入してみました。
消えたママ友を読破して、次の作品へと手を伸ばしたのがこちらの"離婚してもいいですか?翔子の場合"でした。

離婚してもいいですか?翔子の場合は面白かったのか、面白くなかったのか、一部ネタバレを含む感想をまとめてみました!
(完全なネタバレは避けています)

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみて面白かったか?

思ったよりも凄いことが起きなかった
(面白い・面白くないは微妙なところ…!)

"消えたママ友"を読んだ後に読むと、パンチが足りない…刺激が足りない感は拭えなかったです。

野原広子さんの最新作である"消えたママ友"は、始まりも最後もパンチのある仕上がりだったので、離婚してもいいですか?翔子の場合はどちらかというと緩急が少ないと感じてしまうかもしれないです。

野原広子さん作:離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみては全巻カラーページではない

話の内容には関係ありませんが、「離婚してもいいですか?翔子の場合」は最初の1/3程がカラーページで、残りは白黒となっています。

"消えたママ友"が全ページカラーページだっただけけに、少し残念だな…と思ってしまいました。

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想①翔子の夫が嫌い

最初の数ページ読んで思ったことは、翔子の夫"淳一"は好きになれない人だと思った。

家事しない・子供見ない・妻を蔑む言葉を吐く

これだけ聞くと何で結婚したのか、2児の父親の自覚ってないのか、と不思議でした。

家族の為にと自分で枷をかけて生きていく翔子にも、なかなか共感しづらいものがありました。

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想②専業主婦はいいよな

物語中で翔子が感謝してるよ、と伝えると「お前は気楽でいいよな、オレも主婦になって昼寝したい」と答えた夫。

この状態の夫に感謝をできる翔子が凄すぎて、どんな域に達しているのかと不思議になった。
(愚痴を言いつつも働いてきていることは感謝ではあるが…)

(専業)主婦=楽

という図式は世の中には少なからずあると思います。

子供の頃の自分も「専業主婦」ってなにしているんだろう?働かなくていいんだ、とぼんやり思ったこともあります。

自分自身子供が家にいる状態で主婦をしていて思ったことは、自分の時間は殆どなかったということ。
(今では子供二人とも園に行っており、日中は私一人なので楽は楽になっていますが…)

私の場合は自ら選んで「専業主婦」をしていたので、家事&子育ての大変さが身に沁みました。

外で働いていない専業主婦でも決して楽ではないので、その時に夫の手伝い(家事なり子供を見るなり)があると心が楽になります。

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想③翔子には共感できない

全話読んでみて翔子には共感できる部分が少なかったです。

夫が嫌いと常に思っているにも関わらず、笑顔で接しているのが不思議・違和感・こわいと思っていました。

作中の後半くらいから翔子がどうしてそういう性格になったのかは語られますが、同じ立場に陥ったことのない私にはやはり理解しがたいものでした。

この翔子の性格が"離婚してもいいですか?翔子の場合"を好きになるか、嫌いになるかの大きな部分だと思います。

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想④義理姉にも癖がある

「私は仕事しながら子育てしてる。専業主婦のあなたはラクしてるじゃない」といった義理姉もなかなか癖のある人でした。

夫:淳一は義理姉の影響を大きく受けているようで、良くも悪くも影響している部分が作中で描かれています。

私は人から言われて事はありませんが、「専業主婦だから楽だよね、私は働いてるし」と言われたら普通に敵視されていると取ります。

言い返しはしないものの、極力接するのはやめようと思います。

専業主婦の私からすると、兼業主婦(働きながら子育て)している人は凄いし尊敬できると思っています。
ただあえて口にすると角が立つので、思うだけで人に対して口にはしません。

それぞれ家庭の考え方があって専業主婦だったり、兼業主婦をしていると思っています。
〇〇なら楽、〇〇なら大変というのは一概に決まっているものではないと思います。

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想⑤離婚を決意してからの翔子は強かった

離婚すると決意してからの翔子は、専業→兼業へと変わっていったり、資格をとったりとかなり成長していました。

夫への対応も「強くなったな…」と感心する部分も出てきました。

母親は子供の為ならいくらでも強くなれる、という部分は凄くよかったと思っています。

離婚してもいいですか?翔子の場合の最終話・結末を読んでの感想(翔子の決断は?)

最終話らへんで翔子の離婚するのか、しないのかの決断が出てきます。

翔子の選んだ道は「え?それでいいだ?」という疑問が沸きました。

夫に従順な翔子ではなくなったので、どの道を選んでも強く生きられるとは思いますが、思ったよりもあっさりとした終わり方でした。

"消えたママ友"に比べると、ダークさが少なくどちらかというと綺麗(あっさり?)に終わった物語でした。

離婚してもいいですか?翔子の場合はコミックエッセイ劇場で途中まで読める

こちらの☑コミックエッセイ劇場にて、第1話~第11話まで無料で読めるようになっています。

試し読みが長めにできるので、続きを読みたいか読みたくないか決めることができるのでいいですね!

また"離婚してもいいですか?翔子の場合"は在庫がまだあるので、定価&新刊で購入することができます。

別の話になりますが、同作者の"ママ友がこわい"を読みたいのですが、こちらは絶版となっており購入不可&取り寄せ不可となっています。
現在では中古で定価の倍以上の値段となっており、フリマサイトでも高額取引されています。

"ママ友がこわい"を定価で読みたい場合は、電子書籍しか現在ではないようです。

離婚してもいいですか?翔子の場合を全話読んでみての感想:結末を見て思ったことのまとめ

"消えたママ友"に比べると、評価があまりよくない"離婚してもいいですか?翔子の場合は"となっています。

離婚をテーマにしたのでデリケートな部分が多いから、共感・反感が大きく分かれるのかもしれないです。

一般的な夫の悪い部分を誇張して出来上がったのが淳一、妻の弱い部分が誇張されてできたのが翔子なのかもしれないです。

なかなか極端な例の家庭環境なので、共感されるのは難しいのかもしれませんね。

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