著者:野原広子さんの作品である”ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望”をやっと全話読んでみました。
面白い作品だったので、大きなネタバレを避けつつも一部ネタバレありの感想をまとめてみました!
ママ友がこわい子どもが同学年という小さな絶望を全話読んで面白かったか?面白くなったか?
著者:野原広子さんの作品”消えたママ友“を先に読みましたが、負けず劣らずの人間の怖さが描かれていました。
ママ友という小さくも大きくもある世界での絶望を味わった主人公:サキちゃんの物語は読みごたえのあるものでした。
著者:野原広子(ママ友がこわい)は単行本で買えるのか?電子書籍しかないのか?
本は電子書籍ではなく、単行本で買いたい派の私ですが「ママ友がこわい」は単行本で買うことはできませんでした。
正規の値段での出品がどこにもなく、書店に問い合わせても”絶版”になっており取り寄せも不可能ですと言われました。
重版の予定も今のところ出ていなかったので、諦めて電子書籍での購入を決めました。
参考価格:940円
(Amazonのkindle版/電子書籍の値段となります)
あとはメルカリ等のフリマサイトでは定価の2倍近くの値段で中古本が取引されています。
ママ友がこわいは無料で読むことができるの?第15回は見れないの?
ダ・ヴィンチニュースにてママ友がこわいの1~14回までは無料で読むことができます。
ですが15回以降となると、普通に本を購入するしか方法はなくなってきます。
まずは試し読みをしてみて、気に入ったら購入という形がいいと思われます!
おすすめコミックエッセイ:ママ友がこわいのあらすじは?
ママ友:久保田リエ(35歳)
元々かなりの仲良しであったサキとリエだったが、あることがきっかけでリエがサキに対して不信感を抱くようになる。
そこからがきっかけでリエのサキに対する憎しみが強くなり、いじめという形になっていった。
そのイジメに対して「私は平気です」という顔で過ごすサキに更に憎しみが増すリエだったが、自分が妊娠したことでまた変わり始めたことが増えていった…。
ママ友がこわいを読んでみた感想(一部ネタバレあり):始まりからすでにいじめが始まっていた
物語の最初からママ友のいじめ(無視)が始まっており、挨拶しても返事を返さないリエにはかなり悪い印象がつきました。
また役員の押し付けや、何をしても文句をつけてくるところなど…これは大人の世界なのか?と思うくらい嫌なやり方をしてきます。
ただフィクションなのかと言われると、これなら普通にあり得る話だとも思えるのが怖いところですね。
ママ友がこわいを読んでみた感想(一部ネタバレあり):子供が仲良しだから親も仲良し?
子ども同士仲がいいから、その親同士が仲良しになれる…そんなわけはないと思います。
親には親の性格や価値観があり、子供には子供の世界があります。
それぞれ別の個体なので、みんな仲良し~は難しい所だと思いますね。
私の仲の良いママ友は、子供同士かなり仲がいいわけではありませんが、一緒に遊ぶときは子供同士も遊んでいます。
幼稚園で遊ぶの子と、休日家に来てまで遊ぶ子は違いますが、それはそれで成り立っています。
サキちゃんとリエちゃんは子供同士仲がいいから…というのが前提にあるので、こじれた時にややこしいのだと思います。
作中で「子供が仲良し/同学年じゃなかったら仲良くならなかった」というのが結構衝撃でした。
ママ友がこわいを読んでみた感想(一部ネタバレあり):リエsideサキsideの物語も描かれている
どちらか一方の話だけではなく、虐めていた側のリエの背景もしっかりと描かれいました。
リエが不妊治療をしており2人目ができなくて悩んでいた中、サキの「不妊治療とかそこまで必死にしたくない」という言葉が突き刺さっていました。
自分が一番触れられたくないところに、ナイフで刺されたような感覚は痛かったと思います。
それきっかけであらゆることが気に食わなくなり、最終的にはいじめという形になっていきました。
個人的にはリエsideを見て同情はできても、擁護はできないと思いました。
あそこまで悪質な虐めをしなくては気が済まないのか?距離を置くだけではダメなのか?と言いたくなります。
ただそれはリエちゃんの悩みが、私には無いから言えることなのかもしれないですね…。
ママ友がこわいを読んでみた感想(一部ネタバレあり):基本的な物語の中心はサキがどうやって乗り越えていくか
虐めにあっているサキがどうなっていくのか、どうやって切り抜けていくのかが物語の見所だと思います。
挨拶されなくても笑顔つきの挨拶を毎回する、気持ち切り替えのためパートにでる、ママ友とは深い仲にならないようにする、など結構アクティブに動いていきます。
暗い気持ちに押しつぶされそうになっていましたが、それも自分で切り替えていくところが凄いと思えました。
ママ友がこわいを読んでみた感想(一部ネタバレあり):最終回の結末を見て思ったのは
最終回の最後のコマは可愛い絵ながら、怖さが伝わってくるものだと思いました。
レビューでよく「ラストがホラー」と言われているので、妊娠したのを降ろした/降ろされた?系の痛い方かと思っていましたが、精神系でした。
大きなネタバレを避けていうならば、悪い意味で「俺たちの冒険はまだまだ続く!」という形で締めくくられていました。
たぶんこれを実写で演じられたら結構なヒューマンホラー作品になりそうです。
ママ友がこわいを読んでみて:ママ友っているの?いらないの?
ママ友がこわいを読んでみて、「やっぱりママ友はいらないですね」という声と「自分の環境はこれと違って恵まれていてよかった」と意見が分かれていました。
私個人の意見としては、気の合うママ友ならいてもいいのではなかと思っています。
無理して一緒に遊ぶ、無理して合わせるなどといったことがなく、心の負担にもならないのなら仲良くしてもいいのではないかと思います。
平日に子供抜きで遊んだことのある仲良いママ友がいますが、一緒に居ても楽しく会話できるし空気も嫌ではありません。
言い方はよくないかもしれませんが、一緒に居て心地よいというメリットがあるなら仲良くするのもいいのかもしれないです。
ただこの物語でいうサキちゃんのように、どっぷりとママ友にハマってしまうと何か起きた時が怖いですね。
(まあそれはママ友に限らず、人間付き合いには付き物ですが…!)
ママ友がこわいを読んでみた感想:最終回の結末は?一部ネタバレ有りのレビューのまとめ
ママ友がこわいというタイトルは、作中の虐めのことを指しているのか、それともラストの行動をことを指しているのか…どちらも合わせてということなのかもしれないですね。
ママ友全般が怖いというよりも、こういうこともあるよ~というフィクションとして読む分には面白いと思います。
また反面教師ではありませんが、自分はこうならないように気を付けよう、という見方もできますね!
可愛らしい絵柄でザクザクと刺されるようなことを書かれているのが妙に癖になる”ママ友がこわい“はオススメの1冊です!
合わせて読みたい
コメント